登山の行動食として昔から根強い人気を誇る「羊羹(ようかん)」
「潰れない」「水なしでスッと通る」「寒くても固まらない」「即効性のあるエネルギー補給ができる」と、山での補給食としては完璧なスペックを持っています。とはいえ、あんこ自体の味にそこまで極端な違いがあるわけではありません。差が出るのは「カロリー」「片手で食べられる手軽さ」「小分け補給のしやすさ」「山頂での楽しさ」といった特徴やサイズ感です。
今回は、山行スタイルや補給シーンに合わせて選べるよう、山のお供におすすめしたい私のお気に入りの羊羹をピックアップしてご紹介します。
1. 【王道・高コスパ】日帰り〜縦走のメイン行動食
井村屋 ミニようかん 58g
行動食羊羹の絶対軸。1本で約160kcal(おにぎり約1個分)という圧倒的なエネルギー密度があり、バテ気味の体にガツンと効く。よく使うと思うのでまとめ買いしておくと吉。価格も安いのでコストを気にせずザックやサコッシュに放り込んでおけるのが最大の強み。小倉のほか、煉や抹茶を混ぜておくと味に飽きない。
2. 【片手・機能派】手袋のまま・歩きながら補給
井村屋 スポーツようかん
中央部を片手でギュッと押し出すだけで、爪やハサミを使わずに中身が出てくる特殊パッケージ。手が全く汚れないため、厚手の手袋を着けたままの冬山やトレラン、歩きながら素早く補給したい時に圧倒的なストレスフリーさを発揮する。持続性糖質(パラチノース)配合で長時間の歩行にも強く、116kcal/本、塩分0.13g/本を補給できる。
3. 【洋風・ハイカロリー】生チョコ感覚で食べられる濃厚補給
井村屋 えいようかん / チョコえいようかん
「和菓子のあんこ味がずっと続くと飽きる」「洋菓子の甘さが欲しくなる」というハイカーに大人気の濃厚フレーバー。従来の羊羹だけでなくカカオマスとココアバターを使用した本格的なチョコレート味があり、まるで滑らかな生チョコを食べているような満足感がある。1本(56g)で約177kcalと高カロリー。5年以上の保管も可能で災害時の備蓄保存用にも適している。
4. 【飲むあんこ】喉が渇いていても水なしで通る新定番
福壽堂秀信 さらっと飲めるようかん ANDO_ (アンドゥー)
1948年創業 大阪の和菓子屋が作った、アウトドア・スポーツ専用の「飲めるようかん」。55gで100kcal。低GIなので急激に血糖値が上がらない。スティックタイプで携帯しやすく片手で食べやすい。
5. 【超軽量・一口サイズ】チビチビ頻繁補給スタイル
かし原 塩ようかん / 煉ようかん / 栗ようかん
「58gの羊羹を一気に食べるのはお腹に溜まる」「食が細くてほんの少しだけでいい」というベストな小分けパック。一口サイズ(約18g)で個包装されており、ポケットやサコッシュに数本忍ばせておくのに最適。コスパもよく3種それぞれ特徴が違うので使い分けや味変も可能。塩ようかんの塩分濃度は100gあたり0.65gなので結構高いので汗をかく場面で使える。
6. 【ギミック・楽しさ】糸で切り分けるレトロ銘菓
五勝手屋本舗 ミニ丸缶羊羹
容器の底からむにゅっと押し出し、付属の糸をクルッと巻き付けて切り分けて食べる北海道の伝統銘菓。ハサミや包丁が要らず、好きな厚さに切りながら食べられるため、実は手も汚れにくく山向き。何より「山で糸を使って羊羹を切る」という独特のギミックと風情が楽しく、休憩中の会話のネタにもなる一品。いつもの羊羹に飽きたら試してみるのもいい。
7. 【ご褒美・贅沢枠】山頂ティータイムを格上げ
とらや 小型羊羹
山頂での休憩時間やテント場での夕暮れ時に味わいたい「ご褒美行動食」。小豆の豊かな風味と、ずっしりとした密度の高い練りの重厚感はさすが老舗の一言。山の上で丁寧に淹れたドリップコーヒーや温かい緑茶と合わせる一口は、日常では味わえない最高に贅沢な時間にしてくれる。
まとめ:スタイル別・おすすめの選び方
同じ羊羹でも、形状やフレーバーによって得意なシチュエーションが全く異なります。ご自身の登山スタイルに合わせて選んでみてください。
- 1本でしっかりカロリー補給(定番):『井村屋 ミニようかん 58g』
- トレラン・歩きながら補給:『井村屋 スポーツようかん』
- あんこ味に飽きた時・最高効率補給:『井村屋 チョコレートようかん』
- 息が上がっている時・水なしで飲みたい:『ANDO_ ようかん』
- 小腹が空いた時に一口ずつ:『かし原 羊かん』
- 山での楽しさ・ギミック重視:『五勝手屋 ミニ丸缶羊羹』
- 山頂カフェ・ご褒美タイム:『とらや 小型羊羹』
つぶれない・腐らない・高カロリーな羊羹は、まさに登山者の味方。
ぜひお好みの1本をザックに入れて出かけてみてください。

