熊野古道 大峯奥駈道+小辺路
前回、伊勢路+中辺路を歩いてから熊野古道の魅力に惹かれてしまい、その旅の途中で小辺路を勧めれたのを思い出したので、小辺路を歩こうと計画した。
小辺路は高野山と本宮を繋ぐルートであり70km程度と短いのでもう少し延長できないか周囲を見たところ、大峯奥駈道という熊野古道最古の修行の道があることを知った。丁度、熊野本宮で交わるのでとても都合がいいので即決定した。
花粉シーズンと一般人の休暇シーズンが終わるころを待って、雨期に入る前の5月中旬~下旬位を目途に待機していた。5月に入るとぐんぐん気温が上がるので下旬まで待つことはできないと判断し休暇シーズンが終わったらすぐに行くことにした。
ざっくりとした計画では、大峯奥駈道で3泊4日、小辺路で2泊3日、高野山巡り1日、ダイトレ1泊2日くらいで考えていた。結果としては大峯奥駈道で3泊4日、小辺路で1泊2日、高野山巡り以降の計画は天候不良予報と気温上昇の為、後日来ればいいかということでキャンセルした。
最初は六田駅(吉野エリア)からスタートし、大峯奥駈道を歩いて本宮を目指すルートにした。六田駅(吉野エリア)がゴールよりは高野山のほうがゴール感があると思ったのと、大峯奥駈道のほうが険しい道が続くようなのでこちらを先に歩こうと思った。
大峯奥駈道は結論から言うと、3泊4日で計画を遂行できたとは言えかなり時間と運動量に追われる。過去に戻れるなら4泊か5泊にしていたと思う。出会うハイカー皆同じような感想を持っていた「思っていたよりきつい、時間が掛かる」と。同感だった。
そしてテントさえ担いでいれば寝る場所には困ることは無いが、水場が少ないことと枯れていることも多いので水攻略がキモだった。計画するときは水の確保を考えて計画するといいと思う。
大峯奥駈道は縦走感が強く、小辺路に入るとロングトレイル感が高まる感じになる。大きく3つの峠を越えれば高野山に到着できる。道は整備されているし、舗装路も歩くことが多い。水に困ることは無いが、食料の補給は限定されるので気を付けないと食料不足になりかねない。ただし最悪どこかでバスに乗ってエスケープ出来るのでなんとかなる。
小辺路は2泊3日で計画していたが、1泊2日で終了できてしまった。これも2泊くらいで行動した方が無理なく行けると思うが、サクサク歩ける人なら1泊の計画でも普通に可能なレベルだった。
大峯奥駈道と小辺路の組み合わせはとてもいいと感じた。テント担いで山も町も歩けて、古道の雰囲気や文化を感じながら楽しめる。
山行記録サマリー
日程 | 2025年05月11日(日) ~ 2025年05月16日(金) [6日間] |
エリア | 紀伊半島 / 奈良県、和歌山県 |
歩行距離 | 約186km (登り14,216m / 下り13,533m) |
歩行時間 | 64時間 |
アクセス
ルート
総歩行距離 約186km(大峯奥駈道 約113km + 小辺路 約73km)
■1日目 05月11日(日) 約30㎞/9時間(水色の部分)
六田駅 → 吉野神宮 → 大天井ヶ岳 → 山上ヶ岳 → 小笹ノ宿
気温:5~20度
■2日目 05月12日(月) 約27.5㎞/11時間(赤色の部分)
小笹ノ宿 → 弥山 → 大峰山 → 釈迦ヶ岳 → 深仙ノ宿
気温:5~20度
■3日目 05月13日(火) 約27.5㎞/11.5時間(黄緑色の部分)
深仙ノ宿 → 行仙岳 → 笠捨山 → 地蔵岳 → 21世紀の森 南奥駆登山口
気温:5~23度
■4日目 05月14日(水) 約28.1㎞/10時間(青色の部分)
21世紀の森 南奥駆登山口 → 玉置山 → 大森山 → 七越峰 → 熊野本宮大社
気温:10~25度
■5日目 05月15日(木) 約32.6㎞/10時間(金色の部分)
熊野本宮大社 → 果無峠 → 三浦峠
気温:11~23度
■6日目 05月16日(金) 約40.3㎞/12.5時間(紫色の部分)
三浦峠 → 伯母子岳 → 高野山
気温:12~23度
山行記録
1日目:六田駅 → 吉野神宮 → 大天井ヶ岳 → 山上ヶ岳 → 小笹ノ宿

2日目:小笹ノ宿 → 弥山 → 大峰山 → 釈迦ヶ岳 → 深仙ノ宿

3日目:深仙ノ宿 → 行仙岳 → 笠捨山 → 21世紀の森 南奥駆登山口

4日目:21世紀の森 南奥駆登山口 → 玉置山 → 七越峰 → 熊野本宮大社
近日UP
5日目:熊野本宮大社 → 果無峠 → 三浦峠
近日UP
6日目:三浦峠 → 伯母子岳 → 高野山
近日UP
その他役立つ情報
総合サイト
熊野古道情報サイト。いくつか調べた中でここが一番まとまっていると思う。各ルートへの必要なリンクもあって計画段階で一番利用したと思う。
地図
民宿などで宿に泊まらずテント泊でいくなら、バッテリー消費を抑えるためにも地図は紙ベースにしておくとバッテリー消費が抑えられる。GPS使わず紙地図を見るもどかしさはあるけど、意外と慣れてくるしこのアナログ感が楽しいと感じることも多かった。どうしても居場所が分からない場合のみにGPSを使うようにしたらいいと思う。
下記は実際に使った地図。現地の観光センターで冊子としてもらえるけどカラーでいい紙使っているので重い。自分は事前に家でプリントアウトして持っていった。不要になったページはどんどん捨てていった。
大峯奥駈道
「新宮山ぐるーぷ」のサイト。山小屋及び南奥駈道の補修・維持管理の奉仕活動をされている方たち。恐らく大峯奥駈道に関するまとまった情報は個人ブログ以外ではここくらいだと思う。
小辺路
このMAPが一番見やすいと思う。
装備
衣類
- シューズ(Brooks Caldera6 ローカット)
- ハーフパンツ(ワークマン)
- アンダーパンツ(ファイテン)
- フルレッグスリーブ(マクダビッド MA102)
- ドライレイヤー(ミレー ドライナミックメッシュ 半袖)
- ドライレイヤー(おたふく手袋 JW-521)
- ベースレイヤー(普通の化繊のTシャツ)
- ミドルレイヤー(Mountain Hardware キャニオンソリッドロングスリーブシャツ)
- レインウェア(ミレー ティフォン50000)
- レインパンツ(ワークマン INAREM)
- 防水ソックス(おたふくグローブ FB-505)
- ダウンジャケット(ワークマン ライトダウン)
- ダウンパンツ(Naturehike)
- ダウンソックス(Naturehike)
- 靴下(デカトロン ケシュア SH500)
- 靴下(ファイテン スポーツソックス)
- 帽子(無名 ランニング用)
- 帽子(ニット帽 コロンビア)
- グローブ(ワークマン 匠の手)
- グローブ(おたふくグローブ JW-145)
- グローブ(雨用 テムレス)
- 寝間着/着替え(TIGORA iHEATメリノウールロングスリーブ、おたふく手袋 インナーパンツ JW-633)
ギア
- バックパック40L(モンベル アルチプラノパック)
- ウェストポーチ(コールマン)
- テント(Zane Arts YAR-1)
- 寝袋(モンベル800#3) w/インナーシーツ、カバー、マクラ
- スリーピングマット(Klymit イナーシャ X フレーム + Evernew トレイルマット100)
- ヘッドライト(Gentos) w/予備電池
- ソフトフラスク(無名 500ml)
- ウォーターキャリー2L(Evernew)
- シングルバーナー(SOTO ST-350)
- アルミクッカー(無名の安物)
- 浄水器(ソーヤーミニ)
- マグ(MOL チタンマグ 300ml)
- CBロング缶x1
- イスカ ウェザーテックポーチ7
- サングラス(オークリー)
- スマートウォッチ(Garmin Instinct2 dual)
- モバイルバッテリー(Anker 16000mAh)
- トレッキングポール(無名 1本)
- 傘(Waterfront)
その他
- カメラ(Olympus TG6)
- ミニ三脚(マンフロット MTPIXI-B)
- 食料
- 水
- トラッシュバッグ(モンベル)
- 衛生品(歯ブラシ、コンタクト用品、テーピング、痛み止め薬など)
- エマージェンシーキット