【レビュー】ミズノ365ベースレイヤー｜メリノウールの弱点を克服した【高機能・コスパ最強】登山Tシャツ

ベースレイヤーの「不満」を解決する1枚

何日も連泊する縦走やロングトレイルハイキングをする人なら、メリノウールの快適さを知っているはずです。何といっても、天然の防臭性、そして温度調節機能は、登山時の快適性を高めてくれます。

ですが、従来のメリノウールには、「なかなか乾かない」「耐久性が低い」という致命的な弱点がありました。さらに、コストも高めです。特に縦走やロングトレイルでは、洗濯ができない環境で「臭い」や「汗冷え」が大きなストレスになります。

そんなベースレイヤーの不満をすべて解決してくれると期待できるのが、今回紹介するミズノ 365 オールインワン Tシャツです。

これは、従来のメリノウールの弱点を独自のテクノロジーで克服した、縦走でも日常でも一年中着られる、まさにオールインワンなベースレイヤーです。

このミズノ365オールインワンTシャツは、毛（メリノウール）50％、ポリエステル50％の混紡素材です。

他社製品でもメリノウールと化学繊維を混ぜ合わせたものはありますが、それらが素材を混ぜ合わせた一枚の生地のように作られているのに対し、ミズノ365オールインワンTシャツはミズノ独自の「二層構造」になっています。

これは、メリノウールの最大の弱点である「乾きにくい」という点を克服するための画期的な設計です。

裏地（肌面）： 肌に直接触れる裏面には、速乾性の高いメッシュ状のポリエステルを採用。汗をかいた瞬間に水分を素早く吸収・拡散させ、肌面を常にドライに保ちます。

この二層構造こそが、吸汗速乾性を高め、汗冷えを強力に防ぐと同時に、臭いを抑えながら長期間着用できるという、縦走に最適な機能を実現しています。

長期連泊ではまだ使っていませんが、洗濯しないで連続でランニングやハイキングで使ってみましたが、2、3日くらいでは嫌な汗の臭いはしませんでした。

また、乾燥機も使える仕様になっているので、ロングトレイル時にコインランドリーに立ち寄った時にもサッと乾かせるのもありがたいポイントです。

本当に速い速乾性で汗冷え激減:
汗をかいても風に当たる、あるいは休憩を取る間に、すぐに生地がサラッとするのを実感しました。従来のメリノウール特有の「重たく湿った感じ」がなくなり、汗冷えの不安が激減します。

高い通気性:
風が抜けていくのを感じられます。薄いタイプのTシャツなので暑い日なら一枚でも使えますし、インナーとしても使いやすいと思いました。

軽量:
半袖TシャツMサイズで約121gと、非常に軽量です。

動きやすさ:
ランニングや、ハイキング時の荷物の上げ下ろし時などで肩や腕回りが動かしやすいと感じました。これは、ミズノ独自のテックである「ダイナモーションフィット」が使われているため。ストレッチ性もあるので、汗をかいても突っ張りにくいのが良いと思いました。

何回か使った感じでは、今のところ毛玉やヨレなどネガティブな症状は出ておらず、全く問題ありません。このままの耐久性に期待したいところです。

ただし、二層構造の懸念点がひとつあります。重いザックを背負った時の接触面はメリノウール側になるため、長期間使用していくうちに破れたりしないかは心配しているところです。

裾の部分が両サイド切れ目があって、背面が少し長くなっている。まだスポーツやアクティブなシーンでしか使ってないけど日常使いもかなりしやすいのでいろんな目的で使える。

メリノウールTシャツは1万円を超えるような製品が多い中、この製品は6千円台前後で購入可能です。この画期的な機能性を考慮すると、非常にコスパがいいと感じています。

ミズノ 365 オールインワン Tシャツ（半袖）

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ミズノ 365 オールインワンロングスリーブ（長袖）

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このオールインワンTシャツは、あなたの登山スタイルをさらに快適にします。

縦走・ロングトレイルでの使い方 「洗濯ができない環境でも、これ一枚でOK」という意識で計画を立ててみてください。着替えを減らすことで、ザックの軽量化に直接つながり、連泊のストレスが軽減されます。
秋・冬山での使い方 汗冷えを防ぐベースレイヤーとして、アクティブインサレーションやフリース、ハードシェルの下に着用することで、登山の快適性が格段に向上します。（通気性の高いアクティブインサレーションの比較記事はこちら）
日常・旅行での使い方 旅行先で洗濯してもすぐに乾き、翌日にはまた着用できます。旅の荷物が減らせるため、登山以外のシーンでも手放せなくなります。