「夏の登山で「あ、やばい」と感じたことはありませんか?
それは脱水症状や熱中症のサインかもしれません。
今回は、あなたの登山を安全で快適なものにするための『正しい塩分・電解質補給』について徹底解説します。
登山で汗をかくとなぜ危険?知っておくべき体の仕組み
汗をかけば水分が失われ、同時に塩分と電解質も失われます。
水で補給することも多いと思いますが、水だけを飲んでいると、体内の水分補給はされるが体内の塩分濃度はその水分で薄まるだけなので、同時にしっかりと塩分も取らなくてはいけないんです。
行動中の脱水量 (ml)
=体重(kg) x 行動時間(h) x 7(※係数(気温が高く、汗かきな人を想定))
体重65kgの人が6時間の登山をし、真夏の高い気温時で汗をかきやすいタイプの人だとしたら
65kg x 6h x 7 =2730ml
大体2730mlの脱水をしていることになると推定できる。
行動中の給水量(ml)
=脱水量(ml) x 07~0.8
先ほどの例で継続すると、脱水量は2730mlなので1911~2184mlとなる。
必要塩分量
1Lの水分補給につき1~2gの塩分補給すると推奨されています。
先ほどの例からすると、塩分3~4g程度あれば足りる推定になります。
塩分だけじゃダメ!電解質が不足するとどうなる?
運動時には電解質の補給も重要になります。電解質とはナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを指します。
電解質が不足すると、脱水症状や筋肉に影響が出てくると言われていますので、山の中で動けなくなると救助が必要となり、大変なことになるのは安易に想像できると思います。
過去の経験小話
山の中ではないですが、私も熱中症や脱水症状になったことがあります。
当時は熱中症に対して無知だったというか甘く見ていた自分が悪いと思います。
症状がでた当時、運よく意識は保っていましたが言葉を発することはできず、マジで全く動けなくなりました。気合や根性とかでどうにかなると思ってましたが、絶対無理でした。一人で行動することが多いので、それ以来は過剰なほど気を付けています。
塩分と電解質が同時に摂れる「塩熱サプリ」
塩分補給の商品は沢山出てるけど、電解質もちゃんと取れる商品が意外と少ない。
「エブリサポート」や「塩分チャージ」も日常にはいいと思うけど、運動中や登山中に熱中症にならない確率を上げるには「ミドリ安全の塩熱サプリ」が最適だと思ってる。
特徴としては、塩分、電解質に加え、疲労回復の助けになるクエン酸も配合していて、更にこの小ささに炭水化物6gも含まれてる。他社製品に比べてこれほど必要なものが配合されているものはなかなか見かけない。
また熱に溶けやすい飴ではなく、タブレット型なのでべとつくことも無く携帯しやすいのも良い点です。
「塩熱サプリ」は4つのフレーバーがあるので比較してみました。基本的には同じですが、大きく違うところはクエン酸の量でした。
フレーバー | ノーマル | ソーダ味 | うめしそ味 | スイカ味 |
エネルギー | 26.8kcal | 23.5kcal | 26.8kcal | 26.2kcal |
炭水化物 | 6g | 6g | 6g | 6g |
食塩相当量 | 0.6g | 0.6g | 0.6g | 0.6g |
カリウム | 39mg | 39mg | 39mg | 39mg |
マグネシウム | 2.5mg | 2.5mg | 2.5mg | 2.5mg |
カルシウム | 5.5mg | 5.5mg | 5.5mg | 5.5mg |
ビタミンB1 | 0.36mg | 0.36mg | 0.36mg | 0.36mg |
ビタミンB2 | 0.42mg | 0.42mg | 0.42mg | 0.42mg |
ビタミンB6 | 0.3mg | 0.3mg | 0.3mg | 0.3mg |
ナイアシン | 3.9mg | 3.9mg | 3.9mg | 3.9mg |
ビタミンC | 24mg | 24mg | 24mg | 24mg |
パントテン酸 | 1.44mg | 1.44mg | 1.44mg | 1.44mg |
クエン酸 | 258mg | 450mg | 350mg | 292mg |
まだまだ暑い日は続きます。塩分補給対策は、今からすぐにできることなので次に登山に行く前に忘れずに持って行きたいアイテムです。自分だけでなく仲間や他人も助けられるかもしれません。