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四国お遍路歩き野宿の記録 5(13~15日目(38~39番寺))

アウトドア活動

四国お遍路歩き野宿の記録 5

 

13日目/28日間 47km

星がとても綺麗な日だった。

日の光が少し見えだしてきた。海沿いはいい景色が良く見える。

土佐西南大規模公園に到着。この辺りは南西に向かって広大な公園が広がっている。トイレ、シャワーはもちろん、キャンプ場や広場大体揃ってる。平日の朝でもサーファーが多くいた。

公園内を南西に進んでいく

海のバザールという休憩所がある。ここも土佐西南大規模公園の施設で非常に快適な休憩所。

こんな感じ。今日はかなり天気がよさそうだ、まだ朝なのに非常に暑い。

ここから四万十川方面に向かうルートが大体3つくらいある。56号線を歩いていくルート、海沿いを歩いていくルート、そのふたつの中間を歩いていくルート。

中間ルートを選択した。海沿いは飽きてきたのと、56号線は楽しくなさそうなので何もない中間ルートにした。

強烈な日差しから逃げ道がない。

四万十川に到着。ここに到着する手前にローソンがある、次の物資調達まで少し距離が空くので補給した方がいいかもしれない。橋のすぐ手前には東屋もある。

画像だと表現しきれないほどこの時の四万十川は最高に綺麗だった。天気とかいろんな好要素がたまたま重なったせいなのかこんなに綺麗な川を見るのは初めてかもしれない。

天と地の差があるが、何故か昔見たナイル川も彷彿させた。多分広大な大きさかな。

もう変態の様に川に魅かれてた。

思えば朝からずっといい景色を見ている。天気(晴れ)の力ってすごい。

なんか巨大な敷地のへんろ休憩所が現れた。ちょっと寄ってみた。

トイレ、電気、水と全部揃ってる。ありがたく休憩させていただきました。

321号線の新伊豆田トンネルを通ります。結構長いので単調な景色で歩きながら寝そうになった。

トンネルと抜けると公衆トイレがある。ここは敷地も広く休憩もできるし別途東屋もある。

公衆トイレ建物内のスペース

トイレの隣にある東屋。

休憩中たまたま靴の裏を見たらまだ500kmくらいしか歩いてないのに踵のすり減りが多い。両方とも踵の外側だけ消耗が早い。単純計算であと700kmも歩く必要があるのに持たないんじゃないのって不安を持った。

 

踵が擦り減らないように意識しながら歩いた(多分意味ない)。

段々所持品の状態がいろいろ気になってきた。ミズノ365メリノウールTシャツ。化繊とメリノウールが混ざっていて今回投入した。これのお陰でめちゃくちゃ快適に過ごせてる。気になっていた耐久性も今のところ何も問題ない。素晴らしい。

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足摺岬まで最後の物資補給場所となるローソンでしっかり補給した。お陰で結構重くなってしまった。今日はどこで寝ようか考えてた、候補地としては大岐の浜じんべえ広場

大岐の浜はビーチ、シャワー、水道、トイレがある。駐車場の方も広い。ただ屋根という屋根は無いので悪天候には弱い。

じんべえ広場は休憩所なので広場、トイレ、屋根がある。とりあえず大岐の浜まで行ってから決めようと思う。

大岐の浜についた。この橋の手前も広い敷地があり、この橋を渡れば本格的にビーチやトイレなどいろいろある場所につく。

いいなぁここ。

でも、時間もあるのでじんべえ広場に向かうことにした。

大岐の浜の遊歩道を歩いていく。なんか歩いたことある景色だなぁと思ったら熊野古道 伊勢路を思い出した。

以布利に入ります。

着いた。広いなあ。誰かいるかと思ったけど誰も居ない。これだけ歩いても未だ野宿してる人テント泊している人を見かけない。想像以上に少数派なのか、たまたま会わないだけなのかわからないが。

ちょっとココをお借りしました。ありがとうございました。

今まで暑くて寝袋使わずに寝てたけど、この夜から寝袋使った。

 

14日目/28日間(38番寺) 42km

この朝も星が綺麗だった。多分今日も一日中晴れだな。

日の光が現れる方向がおかしく感じた。もちろん実際は何もおかしくないのだけど、自分の感覚とは逆方向から日が出てきたので自分の位置がおかしいのではないかと何度も確認した。四国の海沿いがカーブになっているのでいつの間に方向感覚が狂ってたようです。

金平庵というへんろ休憩所。ちょっと入りにくい雰囲気だったが入ってみた。トイレ、水道、電気、寝床と意外と何でもそろっていた。折角なので充電でもしながら休憩。

コンセントが上の方にあったので繋ごうとしたらスマートフォンが落下してしまった。落下地点がよくわからないごちゃついた隙間だった。「Noooooooooooooooo!!」 本能的に一瞬で認知したんだろう、回収できないかもと。

冷静に知恵を絞ることに。

手で回収は不可能なほど狭いすき間なので、棒にダクトテープを裏にして巻き付けて引っ付けて引っ張り出そうという作戦。ダクトテープの粘着力により回収成功。本気で終わったと思った。

足摺岬到着。天気の良さが感動を増し増しにしてくれる。

金剛福寺(38番)

次の39番寺に向かうルートが3つくらいある。”このまま海沿いを歩いて前に進む”、”まっすぐ新伊豆田トンネルの方(真念庵方面)に戻る”、”同じように少し戻って三原キャンプ場の方を経由して向かう”。

迷ったけど、三原キャンプ場を経由していくルートを選択した。だけど真っすぐ戻らず、ぐるっと半島を一周する様に土佐清水市の街中を経由して戻ろうと思う。

そうと決まって歩いていると、年配女性に元気に挨拶したら飴くれた。おいしい。

更に土佐清水市松尾エリアを歩いていると、へんろ休憩所雪壽庵へ呼び寄せる「こちらへ」の看板がやたら目に付く。あえて罠にかかるように案内通りに歩いて行って、中に入ってみた。

男性が一人いて、「いらっしゃい」と向かい入れてくれてコーヒーを淹れてくれた。

男「野宿?何日目?」

野宿で14日目っす

男「ぇ、ここは大体20日くらいで来るところだよ。早すぎるからもう少しゆっくり楽しんでみれば」

これでも結構のんびりしてるんですけどね。

色々お遍路の話とか聞かせてもらった。一般書籍だけではなくこういう話を聞きたかったので熱心に聞き入ってしまった。

こういう無料の休憩所でもお遍路の人が通り過ぎてしまうことが多いらしく。その理由が「時間がない」「急いでいる」というのが多いらしい。まぁ分からんでもないが、折角日常の世界から離れてお遍路歩いてるんだから時間やスケジュールに追われることから離れればいいのにって感じだった。全く同感である。

印象に残ってるのは、もし遠慮があるなら遠慮しないでほしいと言っていた。僕たちは好きでやっている、休憩所に休憩する人がいなくなったら僕たちは辞めなくてはいけなくなる。と言っていた。

そういえば2日前にも同じような有人休憩所の方もお遍路に声をかけて呼び込んでたな、と思いだした。そう思うとあの時立ち寄って良かったと思えた。やっぱり無償で物を貰って、こちらは何も提供せず立ち去る行為自体が慣れないので、去り際や去った後は少し引っかかる気はしていたがスッキリした。

「この休憩所の写真撮っていいすか?」て尋ねると「もちろん、あ、俺も入れて!好きに使ってくれていいから」

しゃぁねぇなぁ カシャッ

さて、立ち去るかという瞬間に向かいにお住まいの年配女性の方が「お遍路さん?お昼は?おにぎりたべる?」食べるー!

ビスコは休憩所でもらったもの。

おにぎり貰ったのでどこか座れる場所を探しながら歩き始めたら、休憩所前でワイワイしているところを見かけたという別の年配女性が「お遍路さんでしょ、おにぎり貰った?はい、これあげる(おーいお茶)」

おにぎり貰ったことを知った上でのお茶のお接待とは高等技術すぎる。完璧な組み合わせじゃないですか、ありがとうございます。

お茶とおにぎりが美味過ぎて泣きそうになった。人の良心に色々考えさせられた。

土佐清水市の海が綺麗すぎて、私の知ってる四国じゃなかった。

Before / Afterの画像を撮れば良かったというくらい刈ってやった。

土佐清水市の街中で食料補給し、清水鯖ってやつを食べたくて探してみるが、どこも入荷なし。気候変動の影響かな。しゃーない、戻るか。

大岐の浜まで戻ってきました。もう少し戻ります。

写真撮ってたら「Youtuberですか?」て聞かれたので、いやいや違いますって流れで途中まで一緒に歩くことになった、丁度この辺の道は暇なので助かった。

今夜の寝床は、下ノ加江海浜付近で考えていた。その隣に廃校があり一部開放されているよう。

トイレ、シャワー、電気、全部ある。一部使用禁止などの張り紙などあるのでよく見て守ろう。

念のため雨風が来てもいいようになるべく壁の近くで過ごした。

 

15日目/28日間(39番寺) 44km

今日もいい天気になりそうだ。まずはローソンで仕入してから出発。

21号線を歩いて三原キャンプ場方面へ向かう。

画像でなかなか伝えられないけど21号線沿いに流れてる川の透明度がすごい。

水場があった。

いい景色をみつけるとよくボーッと突っ立ってたことがあった。自然の一部になってた(とおもう)。

気になる。

特に分岐がある場所でもないのに、12kmも前にこれを設置した思考が気になりながら歩いた。

三原キャンプ場に立ち寄ってみた。広い、シャワー、水、トイレ、電気必要なものは全部あるって感じ。川も近くにあるしこれは楽しいはず。

そして気になっていたやまびこカフェ。カフェはこの施設の一部で他にも地元食品が買える店とか弁当屋とかあった。せっかくなのでここで休憩することにした。

久々にカップ麺、四国に来てからはまってるみかん、タンパク質補給に魚。

あとは歩きながら練り物かじる。

ダム近くの広場。いいねぇ

ダムに到着。

このダムには大きいへんろ休憩所がある。道の向かいにはトイレもある。

汗だくだけどひたすら歩きます。

延光寺(39番)に到着する手前の民家で、いつものように「お遍路さんかい?」という具合に年配ご夫婦に話しかけられた。お遍路中は現地の人とのコミュニケーションは結構楽しいし意外と学びもあるので楽しい。

楽しく会話して去ろうとしたとき、「はい、お接待(現金2k円)」。受け取るのがマナーと聞いていたとはいえ流石に一瞬怯んでしまった。ありがたく受け取ったが、色々考えさせられるというか、いろんな気持ちが入り混じった。

延光寺(39番)

この寺でテントを積んでる男性を発見。はじめて見つけたのでつい声をかけてみた。オレゴン州から来てて通しで歩いてるよう。ただテントは予備で基本は宿泊とのこと。オレゴン州と言えばJMT、PCTなので、色々ハイキングトークしながら歩いた。

その道中に正面から須崎市で出会ったデンマーク人が現る、おおBro生きていたか。オレゴン男も顔見知りのようで一瞬盛り上がる。

更にそのすぐあとに、チャリ男が遠くから声をかけてくれた。おおーなんか嬉しい。なんか同窓会気分(行ったことないけど)。

皆は宿泊だけど、私はへんろ小屋で寝ます。

広くていいなー。テント張る前に買い物に行こうと出かけたら、地図で見る感覚とちがって意外と遠かった。

紛失した座布団の代わりを探していたら同タイプのものDCM(ホームセンター)でみつけた。

こちらはお試しで購入。靴のソールがすり減っていたのを思い出したので少しでも抵抗できないかと思い購入。

へんろ小屋に戻ってテントを張ろうとしたら近所にお住まいの方が犬の散歩と共にこちらに寄られて話しかけてきた。前後の話をバッサリカットしちゃうけど

犬の散歩男「昔東京に住んでた頃、奥多摩で釣りしてたんだ。そこに大きな岩があって何でかわからないけどその岩とFUCKしてしまったんだよ」

なんでだよ、共感できねーよって突っ込んでおいた。

快適に過ごせました。ちなみにお手洗いは交差点の逆側にあります。

 

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