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四国お遍路歩き野宿の記録 3(7~9日目(24~31番寺))

アウトドア活動

四国お遍路歩き野宿の記録 3

 

7日目/28日間(24~26番寺) 40km

ありがとうございました。私は旅立ちます。

この辺から室戸岬までは他にもテント張れそうな場所はあるのでメモついでに残しておく。

尾崎ビーチ
むろと廃校水族館
海岸駐車場
ヘンロ小屋 第56号室戸ジオパークセンター
公衆トイレ
深層水公園
水掛地蔵堂 公衆トイレ

今日は確実に室戸岬に到着する。この辺りは波が強くて見ごたえがある。

もうすぐそこだな。というか雨降ったり止んだりしてる。風もなかなか。微妙だけど雨降る時はそこそこ強いので雨具装備。

室戸岬近くで、また例のブラジル人に抜かされる(3回目)。あっちも「何であいつ俺の前にいる!?」て思ってそう。

もう到着したようなもの。55号線から外れてこちらの道へちょっと寄り道。

ここは室戸岬、ずっと見ていたいくらい。いい迫力。

御厨人窟(みくろど)にもお遍路歩きなので一応寄っておいた。空海ゆかりの場所。この洞窟の中から見えた空と海から空海と名付けたとか。

最御崎寺(24番)

くねくね道路を歩いて下山していく。あれが室戸の町。何かあるかな。

いいなぁ、こういうの。何がって言われると説明できないけど。

ってか、正面の建物も廃墟なんだけど、四国に入ってからずっと気になっていたことがある。それは、廃墟、廃校、空き家がめちゃくちゃ多い。首都圏住まいの私としては地方に空き家が多いと知ってはいたし、他の地方に行ってもそこそこ見てきた。しかし四国は圧倒的に多い、多すぎる。悲しいねここまでくると。

とうことで、四国にお金を落とすためにキンメを食べました。郷土料理とか名産物は遠慮なく外食しようと思っていたので入ってみた。

実は、歩いている時にアメリカ人サイクリング組が追い越して行った。後々その二人の自転車がこの店の前に偶然止めてあったのを見つけて、ここは美味い店なんだなってすぐに分かった。花月という料亭。

疲れた体にしみこんでいくのが感じられるほど細部まで堪能した。ご馳走様でした。

津照寺(25番)

食後に張り切って歩き進めてたら、うっかり目と鼻の先にある津照寺(25番)を通り過ぎてしまった。危うく完全にスルーするところだった。

この辺りも空き家ばかり。

軽く山を登って

金剛頂寺(26番)

下山して、吉良川町の街中の橋の近くで座っていたら、

女性「お遍路さん?」

はい、こんにちはー。

女性「うわっ、知り合いに超似てる。ちょ・・生まれ変わりとかじゃないよね?私そこで占い師してるの」

え?・・(情報量多いな・・)、人違いっすよー

女性「私お接待でお遍路さんに合ったら100円渡してるの。はい。」

初お接待きたー。ここまで何もなかったから都市伝説位に思ってた。たしか遠慮せず素直に受け取るのが礼儀でしたね。ありがたく受け取りました。嬉しいというよりゴールしなくてはいけない使命感が生まれた気がした。

女性「あ!誰に似てるのか思い出した、田中さんだ、極悪人なのよあの人。じゃいくね。」

・・・・。

女性が去ったあとも、浮ついた気持ちで「お接待ってすげーすげーほんとにあるんだぁ」とか思ってそのまま同じ場所に居座ってたら、また直ぐに別の男性の方が話しかけてきた。

男性(86)「お遍路さんか、歩き?ここでなにしてるん」

はい、室戸岬方面から歩いてここに到着したところで休憩してました。この辺でテント張れる場所をこれから探すところです。

と、こちらももう歩く予定はなかったのでしばらく世間話してたら

男性(86)「うちに泊まるか?」

ぇ?

今何と?・・

男性(86)「行くとこなんやったら、うち来ればええ。誰もいおらんし部屋もある」

これもお接待というやつか。即答できなかった。まさか初お接待から数分で2回目が来るとは全然心の準備できてないし、知らない人の家に泊まるとか、いやゴミ屋敷みたいだったらどうしようとか色々考えてしまった。

しかし、よく見たらただの散歩をしているだけなのに襟付きのシャツきてジャケットも着ている。ちゃんとしておられる。

男性(86)「とりあえず、家みてから決めるか?すぐそこや」

その提案最高っす。さぁ、行きましょう。(ここで座っていたザブトン無くす)

到着。

平屋なのに家でかいし超綺麗だし、身なり通りだった。一瞬でも疑った自分を殴りたい。

即決。泊させてもらいました。

みかん美味かった。

何も無いとか言いながら色々してもらった。泣ける。

明日は雨予報か。あー、ここに居てぇ・・。

 

8日目/28日間(27番寺) 34km

滅多にしない寝坊をしてしまった。家から出たくないと体が反応していたのだろう。

お世話になりました。

「いつまでも泊っててもええ」とか、「またいつでも来ればいい」とか言ってくれた、泣ける。

この日は予報通り雨。完全雨装備で出発。この後一気に土砂降りとなったため写真は殆どない。

一瞬雨が弱まったので適当に一枚。

この後、とある車が追い越していったと思ったら道路に寄せて停車している。どうもこちらに話しかけている様子だったので近づいてみたら

男性(86)「安芸までいくけど、乗っていくか?」

oh・・・(乗りてぇ・・)

歩きで頑張ります!

しかし、ものすごい雨だ。なんか四国雨多いなぁ。

神峰寺(27番)

下山中にあのブラジル人と再会(4回目)もうここまでくるとアイコンタクトだけでコミュニケーション完結。そしてこれ以降会うことは無かった。

この後、道の駅大山で一旦休憩&作戦会議。足も時間もたっぷり残っているから安芸まで行ってしまいたい。しかし、この雨で全然楽しくない。

休憩してたら完全に萎えたので、ここで終了することにした。幸運(?)にも定休日らしく店は営業していないし人もいなかった。

 

9日目/28日間(28~31番寺) 62km

お世話になりました。とりあえず雨は降っていない。一応今日は晴れの予報。

昨日は雨だったとはいえ、短距離で終えてしまったおかげで今日は足の調子が抜群にいい。

今日は大都市高知だ。

安芸から高知へ向かってる途中で休憩。

赤野休憩所からの景色

ここ赤野休憩所は屋根もあるしトイレもある。

高知まですぐ着くと思ってたけどなかなか遠い。そして暑い。

高知県を歩いているとミタニ建設工業株式会社が提供してくれているお遍路休憩所を何度も見かける。この休憩所もその一つであり、綺麗で広い。製氷機も提供してくれて暑い日には本当に助かる。

ただ勿体ないと感じてしまうのは、すぐ隣の建物にもいい休憩所があるのでこの近距離で良質な休憩所を消化してしまうのかと誰もが思うはず。

その隣の休憩所がここ。特別養護老人ホーム洋寿荘内のお遍路休憩所。素晴らしいとしか言いようがない。

海が綺麗だ。

大日寺(28番)

段々日が強くなってきて太陽との勝負になりつつある。

日傘が無かったら多分歩けてない。それくらい暑い。

今のところ暑いか雨かの2択しかない。もっとこう。。。中間位の天気になって欲しいです。

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高知市内は日陰が無い所をずっと歩くので日焼け、紫外線、暑さ対策はした方がいい。水分補給も忘れずに。

国分寺(29番)

高台にある公園からの景色。

この公園もトイレ、水道、屋根ある。

既に45km以上歩いたのでここで終了するか、南下して港の方まで歩くか迷った。意外と足が残ってるので進むことにした。

善楽寺(30番)

日が沈んできたけど、まだ結構距離がある。残業確定。

竹林寺(31番)

スーパーに寄って夕食の食材を買ってから竹林寺に向かったが、マップは2Dに対してリアルは3D(道路の上に道路があったりと複雑)だったので普通に迷子になった。高速道路があったり、空港が近いこともあり2Dマップだけでは困難だった。日が完全に沈み、闇に包まれたがなんとかたどり着くことができた。

下山後は池公園で寝ることにした。このエリアは公園も多く野宿しやすい環境。種崎千松公園キャンプ場までいけば無料キャンプ場もある。

 

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