04:30頃、昨日大峯奥駈道を歩き終えたので今日は小辺路を北へ歩いていく。
04:50頃、水も補給完了。本宮から出発。
見晴台地
石畳を歩くと熊野古道らしさを感じる。1,2月も歩いたせいか懐かしい気分。
前回中辺路を歩いた時はスルーした「見晴台地」に寄ってみた。かなり広い。
三軒茶屋跡
05:30頃、三軒茶屋跡に到着。ここが小辺路と中辺路の分岐地点。
前回は真っすぐ歩いていったのを覚えてる。今回はここを右へ曲がっていく。
一旦舗装路に出る。
この標識を見ると小辺路に入ったんだなと実感する。
道の駅 奥熊野古道ほんぐう
05:50頃、道の駅 奥熊野古道ほんぐうに来た。この時間だと営業していないが広い敷地と裏にも過ごしやすい敷地がある。トイレもあり自販機もあるので大いに有効活用したい拠点。営業時間帯であれば食料品も補給できる。高野山までの補給場所としては本宮を除き、ここが最後だと思った方がいい。
果無峠登山口へ向かいっている途中にある「ヘアーサロンみのる」。営業時間帯だったら覗いてみたかった。
果無峠
これからめちゃくちゃ晴れそうな予感がする。
「三里橋」を渡れば果無峠登山口がある。
06:15頃、果無峠登山口に到着。右に伸びてる坂道ではなくて、左側の階段を上っていく。まだ涼しい間にちゃちゃっとこの峠を終わらせて、どんどん先へ進みたいところ。
長い、長すぎる。もう2時間以上急登を上っている。
「果無峠」とは上手いこと名付けたなと、この時気が付いた。果てし無い
本宮町が良く見える。
09:00頃、果無峠の頂上の分岐等到着。2時間半以上も上ってたのか。
この画像は別の場所で撮ったものだけど、小辺路の標高と距離全体が分かりやすい。
左が熊野本宮で右が高野山と位置づけとなっていて、今左から右へ歩いているところ。一番左にある山が今登ってきた果無峠。この図が表しているように急登1000mを一気に登ったところ。もうこれ以上の峠はなさそうでホッとする。
果無観音堂
09:25頃、山頂から下っていくと観音堂がある。ここは水場があるので貴重。
敷地もそこそこ広い。
水はじゃぶじゃぶに豊富。下界はどれくらいの気温かしらないが、ここも汗が止まらないほど暑い。冷たい水を頭から浴びる。気持ち良すぎる。
冷感タイプじゃないが速乾タオルを濡らして首に巻いた。結構使えたので今後も使って行きたいと思った。
天水田
ここもいい広場。
果無集落
一旦、舗装路に出る。
大峯奥駈道と違って水が豊富な道で助かる。
10:30頃、果無集落を抜けるところ。
観光ツアー団体みたいな集団に巻き込まれてしまう、渋滞。秒速25cmくらいの進み具合。仕方がないので、このゆったりした時間をこの集落と共に味わう思考に瞬時に切り替える。
十津川温泉
ちなみに、少しルートを外して「十津川温泉」に行くことも出来る。民宿の日帰り温泉や公衆銭湯など多数あり、スーパーもあるので利用するのもありだと思う。
[日帰り温泉]
行者民宿 太陽の湯
民宿やまとや
公衆浴場 憩の湯
十津川温泉 庵の湯
[スーパー」
スーパーヤマイチ
コミュニケーションストアー ふくおか
柳本橋
10:50頃、細い道を川の方へ歩いていく。
変な花発見。
吊り橋。高いところ苦手なんですよね。めっちゃ揺れる。
吊り橋を渡ったあとはトンネルをくぐる。
昴の郷
11:00頃、トンネルをくぐると「昴の郷」に到着。広い芝生、トイレ、自販機、ごみ箱、日帰り温泉、アイス(自販機)がある貴重な場所。
炭酸を飲みながらルートマップを見て、目の前にある日帰り温泉に入るかどうか考えてた。もう5日?6日?風呂に入ってない。かといってこの日中の時間は移動したい。
三浦峠登山口へ
炭酸飲み終わったらスッキリしたので歩き出す。さよなら温泉。
ここから8km以上舗装路を三浦峠登山口までひたすら歩く。
自販機が現る。さっきの炭酸の快感が中毒者の様によみがえってきて無視できなかった。炭酸飲料を買おうとしたら、
100円玉落とした。
なぜここに網が。。。日頃現金を全く触らない生活をしているせいで現金コントロール力が落ちてしまっているようだ。
更に進むと、自販機と商店があった。もしかすると物資補給できるかもしれない。
小辺路と沿うようにずっと川が流れていて見てたけど、勢いもあってラフティングとかやるには楽しそうな川だ。
道を歩いていると、ある住宅の一軒家から日本人の奥様が車に乗ろうと車庫に出てきた。特にこっちを見向きもしてこなかったので、こちらもそっと通り過ぎたらその奥様が大声で
「ハブアナイスデー!」と声をかけてきた。ん?俺に言ってるよな?(またか・・ヤレヤレ)
「日本人っすよー!あざーす」
鼻が高目のせいで昔からよく間違えられる。楽しく小話をしてサヨナラする。
三浦峠前のおそらく最後の水場。以前中辺路を歩いていた時に出会った、お四国病マンから小辺路の情報は得ていた、ここの水場は既知。おかげでここまで水は最小限に抑えることができた。また会いたいもんだ。
13:00頃、三浦峠登山口に到着。退屈な舗装路も色々あって暇つぶしになってよかった。
三浦峠
果無峠ほどではないが、この三浦峠もひたすら上っていく。
途中で、右に行くか左に行くかと分岐に出る。どちらも小辺路扱いだが古道か新道かの違い。神道の方はトイレがある様子。もちろん古道を選択。
かなり年季の入った廃墟があった。
なんかスピードが上がらない。休憩しながら今日はどこまで行こうかルートマップを見ながら考えた。
なんとも中途半端な時間で中途半端な場所にいるもんだと気づく。今はまだ三浦峠を上っている途中。最短で三浦峠山頂で泊まるか、峠を越えたところで泊まるか、最長で伯母子峠の小屋に泊まるかの3択で考えた。
気温が暑いので峠を越えたところで泊まるのは即却下した。なるべく標高の高い所がいいということで、三浦峠か伯母子峠にし、三浦峠山頂到着時間で決める。(本当は心の中でもう三浦峠でいいやと思ってました。)
三浦峠山頂手前30分位のところでじゃぶじゃぶの水場に到着。
浴びた、頭から浴びまくった、本当に暑いし害虫すら寄り付かない汗や垢などの体中に纏わり付いている不快の塊たちを可能な限りそぎ落とす。山の水はめちゃくちゃ冷たいが、これくらいの刺激が丁度いい。水も満タンに補給した。
15:50頃、三浦峠到着。素晴らしいとしか言いようがない。
離れにトイレもある。何という行き届いた管理。
いい景色だ。まだあと3時間くらい日は落ちないはずなのでのんびり過ごす。
誰か来るかなと思ってたけど誰も来なそうなのでここに張った。
久しぶりの早めに終えたので時間もあり回復に徹した。明日の晩から数日雨が降る予定なので(しかもそこそこの雨量)、計画を練り直す時間にも使えた。
2泊3日で小辺路を歩こうと思ったが、この三浦峠から高野山まで40km程度しか残ってない。これは1泊2日に多淫祝して明日ゴールできてしまうと思った。天気も悪くなることを考えたらこれは最適解だと思ったので実行する意外無かった。小辺路を終えたら「高野三山+高野参詣道+ダイヤモンドトレイル」を歩いて帰る予定だったが、高野三山+高野参詣道は雨予報の為中止にした。ダイヤモンドトレイルは暑さで中止にした。この暑さであの低山エリアを歩く気がしない。また「弘法大師の道」も歩きたいと思ってたのでその時にでもまとめて歩くことにした。
三浦峠といえば2023年にアメリカ人女性が行方不明になった場所でありニュースにもなっている。あちらこちらに張り紙が未だに張ってある。この時点では進捗は全くなかったが、偶然にも帰宅後にニュースが出た。2025年5月に骨が発見されたそうだ。(NHKニュース)