四国お遍路歩き野宿の記録 4

10日目/28日間(32~36番寺) 47km

いい朝だ。予報通り晴れる様子。早速、禅師峰寺(32番)へ

禅師峰寺(32番)軽めの山を登って到着。

港方面を展望出来た。

今日はお遍路ルートとして船に乗らなければいけないので乗船場まで歩く。船を避けて歩くこともできるけど一応こっちがメインルートぽいので迷ったけど5分程度の乗船時間なので乗ることにした。

着いた。隣接している待合室で充電しながら待つ。2、30分間隔くらいで船が出てるみたい。無料。

ほんとすぐそこまでって感じで一瞬で着いた。

雪蹊寺(33番)

花畑が綺麗すぎる。
この辺でトロントから来ている女性と会った。休憩がてら色々話してたらあのブラジル人の話が出た。
トロント女性「めちゃくちゃ足の速いブラジル人見た?」
笑ったわ。すぐわかった、あいつだと。

種間寺(34番)
種間寺(34番)を出た後、前からママチャリに乗った白衣(お遍路さんの服)を纏った色黒のお兄さんが猛ダッシュで種間寺(34番)に向かってた。この時は、お遍路関係者の方かな、くらいに思ってた。
数分後、先ほどのチャリ男が今度は後ろから追い抜かしてきた。
チャリ男「こんちはー、清瀧寺(35番)まで行ったのに種間寺(34番)で忘れ物して戻ってきたんですよ。これからまた戻ります!でわー」
はーい、がんばれーさようならー

土佐市に入った。

清瀧寺(35番)

塚地峠 休憩所に到着。

ここは広いし水、トイレ、自販機あり。
ここに数人いたが全員トンネルのほうのルート歩いて行った。嘘でしょ・・。

絶対峠道でしょ。もったいない。

峠を越えてあの町(宇佐)へ向かう。

宇佐に着き、スーパーでみかんを買ったつもりがオレンジを買ってしまった。気合で皮をむきしゃぶりつきながら歩く。手がべちょべちょ。

青竜寺(36番)
ん?なんか叫び声みたいなのが聞こえる。近づいてみると、滝に打たれながら叫ぶようにお経を唱えている女性がいた。そっか

海沿いに戻り、どこで寝るか考えてた。ここには良質な候補が複数あるから贅沢に迷っている。




・向萩の浜

・橋の下
設備的には竜の浜パーキングが一番いいが、人の出入りが多そうなのでこの日は橋の下に行くことにした。橋の下と言ってもビーチっぽくなっている場所で、トイレも水道もある場所。

雨風が来ても防げるポジションに設置。テントのカラーもステルス性高くて人間からも見つかりにくい。
今日はここで終了。
11日目/28日間 45km

このエリアは巡航船に乗ってショートカットする人も多い。

静かな景色を堪能しながらのんびり歩く。この辺りは須崎市中心街に到着するまでは、お店がヤマザキショップくらいしかないので不安な人は事前に調達しておくと良いと思う。

めちゃくちゃ狭いトンネルを歩いたりもする。

基本的には湖のような海沿いを歩いていくことになる。時々トイレはある。
この後須崎市中心街に入ると、デンマーク人の男性と知り合う。焼坂峠経由で土佐久礼駅方面に行くというので同じルートだから一緒に歩く流れになった。

焼坂峠に登ろうかというところで雨。ほんと四国は雨が多い印象しかない(この日は予報通り)。
かなりの雨量なのでレインウェアに着替えるため一旦雨宿りした、ここでデンマーク人とは別行動に。

峠入口目前の民家の前で、年配女性が「みかんいるー?」いるー!
雨の峠越え前に何という重量増。まぁいいや美味いし。

峠入口でデンマーク人がうろついていた。道を間違えてたようだ。
画像は峠道道中の分岐。ミスったらしんどいのでよく確認して歩いたの覚えてる。

峠はあっさり越えることができた、雨は弱まったが降り続いている。早く暑苦しいレインウェアを脱ぎたい。
この時点で35km歩いたので、ちょっと早いが今日はどこまで行くか考えた。足と時間はたっぷり残ってるので先へ行くとして、まずルートが複数ある。北側から七子峠へ行く「そえみみず遍路道」か、南側から七子峠へ行く「大阪遍路道」。どっちでもよかったけど、スーパーに立ち寄ってたら大阪遍路道にアクセスしやすかったのでそっちを選んだ。



七子峠を目指していると、へんろ小屋が現れた。結構大きいし何でもそろってる。

長閑だ。

ここにもへんろ小屋あり。使うなら緊急時のみかなー

ようやく登山道に到着。一般的に言われているへんろ転がし(難所)とかよりもこういう峠道の方が汗をかくことが多い。この道も後半かなり急登になる。

七子峠到着。雨はやんでいるが、もうすぐまた雨が降り始めることは知っている。
ここから南下して先へ進もうと思っていたけど、意外と急登だったので歩く気が無くなった。雨も降るしこの辺で終わるか、とあたりをうろついていたら近所の年配女性と会った。
小話をしてるついでに、いいテント場が無いか探ってみたらすぐ隣に廃ガススタがあるからそこ使っていいよという。

右奥にあるのが廃ガススタ

ここ。屋根もあっていいじゃない。お手洗いもすぐ近くにあるし。即決。

この後雨がしっかり降り出したので、いい判断だったと思う。先ほどの女性に感謝。
明日は晴れ予報だがどうなることやら。
12日目/28日間(37番寺) 42km

しっかりとした雨が降っているので雨装備で出発。四国の晴れ予報は雨。これ序盤で習った教訓。

岩本寺(37番)
こう見えて雨はしっかり降っている。

だめだなこりゃ。ずっと雨だわ。

降ったり止んだりしながら少し日の光が見えてきたころにとてもきれいなお手洗いが現れた。水道もある。これは助かる。

山道を通ったり

何も無いようなところをひたすら歩く。この時間帯は日光がものすごくて暑かった。写真はたまたま一瞬雲に隠れて暗くなっているだけ。

綺麗な川。はじめてラフティングしたのも四国だったの思い出した。

この後、伊与喜あたりでお遍路3人組が分岐でルート確認していた。こんにちはーとあいさつをすると、あの時のチャリ男が居た。お互い「あーーー!」って感じで色々話をしながら仲良くしてもらいました。
彼らも元々1人組が短期的に合体してるだけだったらしく、少しの間自分も4人目としてついていくことに。

土佐佐賀についてローソン/道の駅あたりでバイバイした。というのもスーパーに行きたかったので一旦ルートを外すことになるから。スーパーで食材補給してから土佐湾あたりを目指して歩いた。

静かなビーチもあれば、荒々しい波を打ち付けてる場所もあり見どころが多い海沿い。

とは言え、室戸岬に向かって歩いている時と同様直ぐに飽きてくる。東屋があったので休憩していると、チャリ男が追い越して行かれた。皆同じ方向に歩くので同じ人と何度も会うことは珍しくない。彼はどこまで行くのだろうと思いながら背中を追いかけるように歩いた。

灘公園に到着。ここの入り口辺りにあるたこ焼き屋でチャリ男が居たので一緒にまったり休憩した。たこ焼き多めに買って分けてくれた、やさしー気が利くー。
そうこうしていると、チャリ男の顔見知りの人がひとり、ふたりと集まった。顔が広い。
彼らはこの先少し行ったところの民宿を予約しているようだ。私はもうここで終了することにした。天気もいいので洗濯したり、まったり過ごした。

ぴったり。
チャリ男とはまたどこかで会いそうな予感はする。

