【レビュー】ゼインアーツ YAR-1｜1,800km使って不満ゼロ。軽量化と耐久性を両立した「価格破壊」のテント。

今まで使っていたテント（Naturehike（ネイチャーハイク）のCloudUp2）に不満はないものの、手持ちのギアをアップデートすることにより登山や旅が少しでも楽にならないか考えたところ、テントを軽量化することができればかなりの重量が削減できる。またテント泊の経験値が増えてきたことで、テント内の広さがそんなに必要無くなってきたことが、買い替えを検討し始めたのがきっかけだった。

色々探したところやっぱり軽量と耐久性/快適性はトレードオフになる。私が求めた条件としては、

・CloudUp2より軽量であること
・ダブルフォールであること（インナーテントとフライシートの2重化されているやつ）
・自立式テントであること（テントだけで立つ構造。紐で引っ張ったりする必要が無いやつ）
・雨風に耐えれること
・前室があること（テントの出入り口にちょっとしたスペースがあるやつ）

だった。

テントの主な用途としては、登山とロングディスタンスハイキングになる。

やっぱりどうしても雨風に遭遇した時の耐久性には安心したい。結構何度も雨風食らってきた経験上、軽さより耐久性のほうに重点を置きたくなる。前室もやっぱり雨の時にはあると無いとでは雲泥の差。自立式はサッと設置できてサッと撤収できるのがいい。

NemoとかMSRとか色々物している中、たまたまZane Artsという国内ブランドをみつけて購入に至った。

比較したテント達

montbell（モンベル） ステラリッジ テント1

TERRA NOVA（テラノヴァ） ソーラーフォトン2

NEMO（ニーモ）ホーネットエリートオズモ1P

Zane Arts（ゼインアーツ） YAR-1

軽量さだけで言えばNEMOだったが、山岳地帯での雨風に対しての耐久性に疑問を持ったので却下し、テラノヴァはゼインアーツとモンベルに対してコストがかなり低かったので脱落。

ゼインアーツは聞いたこともないブランドだったので信頼性でモンベルに傾きかけたが、最終的にゼインアーツを使ってみようと思った。カラーがグレーだったことも決め手の一つだった。

総距離1,800km以上の旅で使ってきた感想

意外と広くて、スペースに対するストレスは全くなかった。通気性も問題ないと感じた。

組み立ても簡単。グラウンドシート（フットプリント）を置く。

テントを重ねるように置いて、ポールを広げる。

対角にポールを立てていく。

こんな感じにポールをテントの角にある穴に差し込んでいくだけ。

ポールを設置できたら、テントをポールに引っ掛ける。

簡単なプロセスでここまで一気にできあがる。

フライシートを被せて、角っこのポールに金具をひっかける。

ポールとフライシートをより強固に固定するためにマジックテープも付いている。これで変なずれが生じず定位置にフライシートが固定される。

通気口も開閉できる。深さがあるので雨風あっても水が中に入りにくいが、あまり広く広がらないのでココでの換気は少し物足りなく感じる。

ガイロープも付いてるのでしっかり張ることができる。

現時点で1800kmくらい歩いて使ってきたけど故障した箇所は無く、不満点も特になく現役で使ってる。

横幅が90cmなので結構狭い所でもテントを張ることができるし、なんといっても設置が簡単なのでどんなに疲れていてもすぐに完成できる。

前室も広くて使いやすい。

あと、なんといってもカラーがグレーなので日が沈むと一気に闇に紛れるのでステルス性が高い。山や海岸で設置した後にお手洗いなどでテントから離れて戻ろうとすると見つけにくいので気を付けた方がいい。

逆に言えば、テントを張っていい場所なのかわからない時やあまり目立たせたくないときは本領発揮する。

まとめ

ここまで満足度が高いテントなのに約4万円で変えてしまうというコスパの良さは素晴らしいとしか言いようがない。