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四国歩き遍路でのテント場、寝床

アウトドア活動

四国歩き遍路でのテント場、寝床

基本的にはテント泊を中心に寝る計画でした。出発前というのは本当に野宿できるのか、どんな場所があってどれだけの数があるのか多少不安も抱えつつ、ある程度は事前にGoogleマップで目星をつけておきました。

寝床の決め方

これまでの自分の歩きの経験を考えれば、1日35km~45kmくらいは歩くだろうと推定し、この距離を基準に1日につき以下の3パターンを考えました。

・推定より短い距離(足の痛み、体調不良、山道が多い、天気が悪い日など)
・推定通りの距離
・推定より長い距離(平坦な道が多い、脚の調子がいいなど)

これらは事前にガチガチに計画を設定したわけではなく、一日の行動が終わったあとテントの中で明日の天気予報、現在の体調をチェックしながら「明日はこの辺かな~」とざっくり目星つけて、それよりも短い距離と長い距離の3か所くらいの寝床場所をチェックしておきました。

あとは当日の状況に合わせて柔軟に変えてました。「想定より長い距離」のあたりに到着してもまだ時間と体力があるときは更に歩いたりしましたし、逆に天気が悪すぎて想定以上に進まない、歩く気がしない日もありました。

時には、歩いていると「お!こんなところにいい寝床がある。もういいや、ここにしちゃお」という具合に決める日もありました。

正直、歩いてみて直ぐに気が付いたのは想定以上に寝れそうな場所が多いということ。人が少ないし、廃墟、廃校、空き家ばかりで、自然も多く、広場や公園も多い、川も多いので橋や河川敷も沢山ある。出発前よりも現場現実の方が設定がゆるく、一日も寝床に心配することは無かったです。

 

具体的な寝床の候補地としては、

・公園
・道の駅
・へんろ小屋/休憩所
・東屋
・キャンプ場
・廃校(地域が再利用されている場所が多いので普通に利用できる)
・橋の下
・河川敷
・ビーチ
・通夜堂(寺がお遍路さん用に無償提供してくれている寝床)
・地域の人が「あそこで寝ていいよ」って言ってくれる場所

但し「宿泊禁止」と書いてある場所もあるので注意。

私が経験した範囲では、数ヶ所見かけただけで殆ど禁止場所は見ませんでした。

私の中で宿泊地を決める条件としては、

・屋根があること (雨対策)
・水があること(これさえあれば死なない、自炊で必要)

トイレはあればラッキーくらいの感覚でした。

基本は、へんろ小屋/休憩所を目指し、なければ公園、道の駅、東屋という具合に探しました。バックアップ候補としては橋の下、ここは定番ですよね、安パイというか。

次は、実際の宿泊記録とその快適度などの感想を載せてみます。

実際の宿泊記録

日時 宿泊場所
10/15/2025 公園
10/16/2025 公衆トイレ
10/17/2025 へんろ小屋
10/18/2025 へんろ小屋
10/19/2025 公園
10/20/2025 キャンプ場
10/21/2025 人の家
10/22/2025 道の駅
10/23/2025 公園
10/24/2025 橋の下
10/25/2025 廃ガススタ
10/26/2025 公園
10/27/2025 公園
10/28/2025 廃校
10/29/2025 へんろ小屋
10/30/2025 休憩所
10/31/2025 道の駅
11/01/2025 へんろ小屋
11/02/2025 東屋
11/03/2025 公園
11/04/2025 通夜堂
11/05/2025 通夜堂
11/06/2025 橋の下
11/07/2025 へんろ小屋
11/08/2025 へんろ小屋
11/09/2025 東屋
11/10/2025 公園
11/11/2025 なし(帰宅の為)

 

使い勝手が良かったのは公園。公園には水道、トイレ、時々電源、屋根があることが多かった。注意点としては日没前にテントを設置しない方がいいいということ。地域の方が帰宅後に犬の散歩をしだすのは17:30~18:30頃でした。自分は気になるので日没後に設置してました。

道の駅はリゾートホテル。まず基本的にすべて綺麗、公園同様に水道、トイレ、電源、屋根は確実にある。ここも同じように営業時間後に利用するのは基本で、できれば許可を取ることが望ましいと思うが、営業時間後に到着すると誰も居ない場合は仕方なかった。また営業時間後に道の駅に居る人たちは殆どが同類(車中泊組、旅人など)。

へんろ小屋は水、トイレはないが綺麗で快適。運がいいと水、トイレがある場所もある。へんろ小屋にお遍路が居るというのは違和感が無く、堂々と利用できるのはいいところ。

東屋は綺麗な場所も多く、へんろ小屋と同じように使えることが多い。ただ場所によって当たり外れの差が大きい。

公衆トイレも大きな屋根付きの休憩所が付いているところも多く、上手く利用するといいと思う。

橋の下は行くところが無い場合のバックアッププラン。橋の下に行けばとりあえず寝れると思っていれば、気持ち的に安心できると思う。橋の下と言っても小さな橋よりは車が通るような中型以上の橋の下がいい。

河川敷は大きい橋があるところに巨大な広場があるところが多く、トイレもある。

廃校は道の駅みたいに快適。廃校というと不法侵入をイメージしてしまうが、四国では廃校の数が半端なく、地域で水族館にしたりキャンプ場にしたり、意外と活用しているところが多かった。テント泊禁止しているところは見なかった。元々学校なので、水道、トイレは当たり前で、電源もあればシャワーもあることが多い。屋根があるスポットも多いので大勢が利用できる。

ビーチ・海岸は晴れ確実の日の利用したい。砂浜が柔らかいので体に優しい寝床。但し屋根が無いので風や雨が降らないこと確定している時に利用するといい。また砂浜でなくても堤防や駐車場くらいまでいけばトイレや休憩所があるところもある。

地域の人からのおすすめも使える。休憩しながら今夜の宿泊場所を探していると、近所の方が話しかけてくることがある。世間話をしている中、今寝床を探しているところと言うと「〇〇で寝るとええ」「あそこ使っていいぞ」とか情報提供してくれる。話が盛り上がると「うち来るか?」というパターンもあった。都市部育ちの私としては嬉しさよりも恐怖指数のほうが高かった。これが「お接待」というやつかと、経験の為に一度のチャンスに乗ってみた。綺麗好きの方だったため大変快適に過ごさせてもらった。

有料だがキャンプ場も場合によっては利用価値高い。場所によってはキャンプ場しかないこともあったり、「なんだかもう歩きたくない」、「目的地まで歩けない」など想定してなかった場面で使った。私が使ったキャンプ場は一般的なキャンプ場とは違い、基本は飲食店で敷地内の指定場所ならテント張っていいよという感じのところだった。

通夜堂も快適でした。初め使う予定は全くなかったのですが、折角遍路をやっているので通夜堂というのも経験してもいいかなという気持ちで使いました。それぞれルールや利用条件があるので現地で確認してみるといいです。基本的に歩き遍路してる人は使えます。

 便利なツール

ルートや宿泊先情報を探し出せる便利なツールを紹介します。

 

Shikoku Japan 88 Route Guide

ガイドマップ(本)です。荷物が増えるので買うか迷いましたが、遍路を歩いたあとでも手に入れて良かったと思うアイテムでした。日本語のガイドブックもありますが、敢えてこの英語版がおすすめです。まず地図の向きが全部北向きに固定されているので地図の位置が把握しやすい。日本語版は四方八方向いた地図になるので向きが分かりにくく、これで迷子になる人もいるようです。

また現在ルートとその他の旧ルートなど自分の歩くルート設定もしやすく、周辺の東屋、トイレ、コンビニ、スーパー、公園など歩き遍路で欲しい情報が厳選されて表示されています。またある地点からある地点までの距離も数値化されてることや、峠道などの等高線も表示されているので自分がどういうところを歩くのか分かりやすい。

その他バスの時刻表もあり、寺の名前に漢字と英語で載っているので読み方が分かりやすい。

スマホを何度も見る必要が無いので省電力にも貢献できているのが良かったです。

 

遍路施設ドットコム(Web)

遍路施設ドットコム | 施設リスト
四国巡礼の旅をサポートするお遍路さん向けの最適なガイド。東屋や道の駅などの施設で利用できる水やトイレ、充電施設の詳細を探し出し、快適な旅を実現します。

ルート沿線にある観光案内所、道の駅、接待所、休憩小屋、キャンプ場、通夜堂など掲載されていて、その施設にトイレの有無、水道の有無などの情報もあってとても便利。ただ全部載っているわけではなく主要なものが載っているので、他のガイドブックやアプリと併用して使うといいと思う。

遍路歩き中に他の人から教えてもらいました。

 

Henro Helper (アプリ)

Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.henrohelper100.app&hl=ja&pli=1

App Store:https://apps.apple.com/jp/app/henro-helper/id6474078257

Henro Helperというアプリ。こちらはGoogle Mapと同様にGPSが動いていれば電波が無くても現在地とルート確認ができるもの。またここからここまでの距離と推定時間を測れることもでき、寺、トイレ、道の駅、イートインありのコンビニ、通夜堂、非公式キャンプ場、シャワー・・などなど検索ができる。ただしこれも全部の情報が載っているわけではなく一部だけ。他の情報ツールと併用して使うのが良いと思います。

これも遍路歩き中に他の人から教えてもらいました。

 

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